introduction
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さて、今回は以前ご紹介したアキウ舎の運営会社である、「株式会社アキウツーリズムファクトリー」をご紹介いたします。お話を伺ったのは代表の千葉大貴さん。それから、地域おこし協力隊の小松さんと太齋さんも登場します。この記事を読めばもっと秋保が身近になるかも。よろしければ最後までお付き合いください!
代表の千葉さんは同社以外でも、複数の企業や社団法人などで代表を兼任。地域ブランドの開発、地域プロジェクトの企画運営に携わっています。2011年に地域活性化についての講師として秋保を訪れたのが、同社設立のきっかけとなりました。他の温泉街と比べて秋保はどう評価され、どういった位置にあるのか。先進地域はどういう取り組みをしているのか。講義内容が好評を博し、秋保での活動を開始します。
その後、秋保での継続した活動を依頼されるも、直後に東日本大震災が発生。以前より沿岸地域でも積極的に活動をしていたため、一旦復興支援に全力を注ぎます。ビールや午後の紅茶で皆さんご存知のキリンホールディングスと協働し、「復興応援 キリン絆プロジェクト」として注力。この活動は後に「一般社団法人東北絆テーブル」として独立、法人化。現在でも様々な活動を行っています。
復興支援も一段落したころ、秋保温泉組合と秋保ワイナリー代表の毛利さんから再度話があり、本格的に秋保での活動を再開しました。5年間待って下さった気持ちに応えたいという思いで、2017年に株式会社アキウツーリズムファクトリーを設立。翌2018年にアキウ舎をオープン。
関係地とは「また訪れたい、住んでみたい、などの町自体に関わりたい場所」のこと。秋保を単なる観光地として見るのではなく、住民視点でモノを見ていく。交流だけでなく関係を持ってもらい、移住者を増やし、定住者を増やすことが同社の掲げる一つの目的。
テロワージュとは、気候風土と人の営みを表す「テロワール」と、食と酒のペアリング、結婚を意味する「マリアージュ」を掛け合わせた造語。秋保はもちろんのこと、東北の⼈・⾷・⾵景・⽂化の協奏による新しい感動体験を東北から世界に向けて発信しています。昨年は10月、泉のTapio前メインストリートを完全封鎖し、第一回目のマルシェが開催されました。約1.5万人の来場者があったそうです。秋保から呼び込むだけでなく、外からも積極的に誘致しています。
テロワージュの詳細はこちら⇒https://www.tohoku-bishu-shoku-tourism.jp/
「みんなでみんなを紹介しよう。秋保を作るメンバー達が、他のメンバーを紹介できるように作ったのがこのAKIU BRAND MAKERSです。」48ページ!情報量が凄い!そしてクオリティも高い。掲載店のオーナーがお客様や友人、知人にこの冊子を紹介することで、新しい繋がりや認知の獲得が期待されます。人を軸にしたプロモーション活動ですね。アキウ舎にて販売中!ぜひ!
アキウ舎に並んでいただいているお客様に、せっかくだから他のお店も紹介しよう!ということで作られたのがこのマップ。「Akiu,Cafe&People」です。普通のカフェマップとちょっと違うのが人にもスポットをあてていること。「お店だけでなく、人をたずねるマップにしたかったんです。秋保って何?どこがおすすめ?ってなったときにお店のオーナーさんが色々教えてくれる。そういうコンシェルジュ的な役割を担ってくれています。」
小松愛さん。元作業療法士。健康という視点から、秋保のまちづくりに貢献するため日々奮闘中。元気溌溂(はつらつ)!明るくて笑顔の素敵な方です。
太齋優美さん。スーパーの店員から地域おこし協力隊へ。目標はカフェのお店を出すこと。堅忍質直でほがらか。でも、慣れたらきっと面白い一面が見れそうな気配。
ほのぼので明るくて、野望?に満ちた2人の活動はInstagramにて公開中!
こちらからご覧ください!⇒@akiu_film
「コロナ禍を経て、秋保地区の旅館やホテル、店舗は横の繋がりができました。今年はレストランを併設したビールの醸造所も出来ますので、秋保の夜も面白くしていきたいです。まちづくりは新しいフェーズに入っていて、次は1次産業の支援ですね。農業やもっと奥地の山岳エリアの方に手を入れていきたいと思っています。」
地域住民でもあまり知られていないまちづくり活動。映える飲食店だけでなく、裏側にいる色々な人たちの活動に目をむけると、より感動が深まるのではないでしょうか。
というわけで、今回は「株式会社アキウツーリズムファクトリー」をメインにご紹介しました。2023年の秋保にもこうご期待!