さて、ラテン語の「restauro」が由来の言葉って知ってますか?「レストラン」です。(私は知りませんでした)フランスからの外来語ですが、「回復する。良い状態にする」という意味。一説によると、1766年に裕福な商人の息子が、パリの旅行者を喜ばせるために考案したのが始まりらしいのです。今回ご紹介するのは「野のカフェレストランkibako」さん。無添加の自然食は由来のラテン語どおりに、身体をいい状態へ導いてくれるかも。2022年最後のご紹介…かな?よろしければ最後までお付き合いください!
kibakoさんの素敵ポイント
kibakoさんは2011年6月にオープン。今年2022年7月で12年目を迎えました。オーナー&シェフの細田さんは一人でお店を切り盛りしていて、パワフルで元気な人。地元気仙沼に近い岩手で調理師免許を取得し、東京でお料理関係の仕事へ。自身が病気になってしまったことがお店を開いたきっかけ。体調を崩してしまったことで、添加物のない身体に優しい自然食に目が向き、「自分だけでなくアレルギーを持った小さい子供でも安心して食べられる食事を提供したい。」という想いでお店を開きました。そんなkibakoさんの素敵なポイントをご紹介します!
吹き抜けの開放的な店内
木の温もりを感じる開放的な店内は、清々しくて明るい雰囲気。ここまでこだわった造りのお店はなかなか見当たらないですよね。あまりの開放感は、お外で食事をしている気分に。そしてこの建物、実はご主人の手づくりなんです!もともと建築関係のお仕事をされているご主人が、自分の経験を積むために1年ほど掛けて建てたそう。
DIYとかそんなレベルじゃないです。まごうことなきプロの仕事。写真はありませんが、基礎も自作らしいです。お見事!ちなみに椅子や本棚もすべて手づくり。
身体に優しい、有機栽培の野菜を使用
お店のメニューは全て有機栽培の野菜を使用しています。身体に優しく、繊細でいて様々な食材の味わいを楽しめるランチが人気。私もランチボックスをテイクアウトしましたので、後ほど実食いたします。たまごや乳製品アレルギーの方でも食べられるケーキなんかもあります。身体だけでなく、人に優しいお店。
取材中にいただきました
「プラチナかぼちゃのプリン」
食感しっかり系のプリン。かぼちゃの甘さと旨味が濃厚で、一口目から「かぼちゃあぁ!」な気分にさせてくれます。コンビニとかで売っているような(コンビニごめん)不自然に味の濃い甘さではなく、本来の甘さです。ビターな珈琲と相性良よし。
プラチナかぼちゃについて
県内で15軒程でしか作っていない、貴重なかぼちゃ。種の量から生産量までしっかり管理され、ほとんどが首都圏に。kibakoさんでは商品として出せない傷ものを、特別にお店で使っているそうです。かぼちゃの販売はしていませんので悪しからず。
毎月変わるランチメニュー
有機栽培の野菜を使用したランチメニューは、「採れた野菜」によって決まります。旬によって変わるわけですね。ちなみに1月のランチメニューは毎年恒例の十六穀米の七草がゆを予定しているとのこと。十六穀米の七草がゆ…字面だけ見ると食物繊維と野菜感がすさまじいです。
ランチボックスを実食!
今回はランチボックスをテイクアウトしてみました。クオリティの高さに驚きつつ、いただきます!
大豆とキノコのナムル
食欲を刺激する酸味。大豆の旨みや甘みを感じます。キノコと大豆、それぞれの食感もよいですね!
自家製パン
香りの良い2種のパン。自家製、単品でも他のものと合わせてもよしのオールラウンダーです。
白菜バーニャカウダ
白菜の旨みが口いっぱいに広がります。シンプルな見た目でありながら食べ応えあり!
グリーンサラダ
テイクアウトにも関わらず、盛り付けが綺麗!シンプルに野菜が美味しい。ニンジン、レタス、水菜…野菜それぞれの味わいが賑やかで素晴らしいです。
もち麦
プチっとした食感が◎。程よい脂質を感じてお腹を満たしてくれます。
鱈と無農薬野菜のカスレ
鱈の塩加減とトマトの酸味、初めての組み合わせ。パンとの相性良し!こちらにも豆がはいっていて、現代人に不足しがちなタンパク質を入れようという意識が垣間見れます。
りんごとかきのコンポート
ともに果物の食感を残しつつあっさりとした甘み。最後に食べるデザートとして、ランチボックス全体のバランスを損なわない仕上がりです!
kibakoさんのこれから
「最近よくアレルギーを持っているお子さんのお話を聞くことが多いです。子供だけでなく親も大変なんですよね。そういった食に困った人でも食べられるケーキをもう少し増やせたらいいですね!」立地的に近所の方が多いのかと思いきや、会社勤めの方がランチにいらっしゃる事も多いとのこと。これからも、仙台西部の隠れ家的レストランとして、皆さんの健康をサポートしてください!
取材後期
自身の経験をもとに、自然食や無添加について真剣に考えているお店でした。野菜をしっかり味わうのって結構楽しいかも。kibakoの意味って普通に考えたら木箱なんですが、敢えてアルファベットにしているのは、もしかしたら気持ちの「気」、支えるの「支(き)」、なんかも込められているのかもしれませんね。
というわけで、今回は「野のカフェレストランkibako」さんをご紹介しました!お店の詳細は以下のリンク先からご覧ください。