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自然

道路に咲き乱れる黄色い花。その意外な正体とは?

たまには仙台西部エリアの自然に関する情報をお届けしたいと思っていた今日この頃。せっかくなので、ちょっとマニアックな錦ケ丘のネイチャーをお届けします。山や自然に詳しい人は既知なのかな…。さらっと「こんな花が咲いてますっ!」という、変わりネタ的な位置づけで記事を書いたつもりが、割と長文になってしまいました。面倒な方は目次からかいつまんでご覧ください。では、よろしければ最後までお付き合いください!

この黄色い花、知ってますか?

秋保と西道路をつなぐ錦ケ丘のこの道路。

県道132号線。秋保温泉愛子線といいます。この秋保温泉愛子線の両脇で、毎年春から夏にかけて咲く黄色い花を知っていますか?
以下のマップ、黄色い線が引いてある道路の両脇で咲いています。

花の名前は「オオキンケイギク」。現在(2023年6月4日)も結構咲いてますが、桜が満開の時期が一番咲いていると思います。個人的には春の訪れを知らせてくれる風物詩として楽しんでいました。

が、実はこれ、招かれざる植物なのです。

意外な正体とは…

黄色い花びらが、まさしくお花って感じで微笑ましいです。しかしながらこの植物、実は特定外来生物として駆除の対象になっているのです。

特定外来生物とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から、外来生物法(正式名称:特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に指定される生物のことを指します。

引用元:https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/sizenhogo/tokuteigairai.html

どうして日本にやってきたのか

オオキンケイギクは北米原産。強靭で冬季のグランドカバー効果が高いそうで、緑化のために道路の法面(斜面)に植えられたり、ポット苗としても販売されていた時期があったそうです。しかし、あまりの強靭さ故、一度定着すると従来の野草を駆逐し、あたりの景観を一変させてしまうのです。環境省は平成18年2月に、このオオキンケイギクを特定外来生物として指定しました。

参考:静岡市HP(https://www.city.shizuoka.lg.jp/000_002803.html

地域の自然とどう向き合うか

在来種も外来種も命に代わりは無く、善悪の判断は簡単ではありません。なじみ深いシロツメクサやモンシロチョウも実は外来種。時代や人の価値観によって判断が違います。また、問題なのは特定外来生物だけではありません。便利で豊かになったがゆえに、山林の管理が疎かになり、動物と人との境界線が曖昧になりました。その結果、クマやイノシシ、シカなどの在来種による被害も増加してしまっています。

考えることが大切(だと思います

まず、自分の住んでいる地域にどんな生態系があるのか理解して、それらを地域の単位で考えることが大切なのではないでしょうか。折立中学校横の公園には特定外来生物になったばかりのアメリカザリガニがたくさんいるし、ミドリガメも居ます。一方、そこで遊んでいる子供たちもたくさんいます。果たしてそれらを一掃するだけが正しいのか。地域が持つ固有性を守ることも重要だと思います。何をどうするのか、どうしていくのかという意思決定に地域の意見を取り入れる。こうして考えることが第一歩だと思いますし、地域活性化に繋がるのでは?と思ったのでした。


というわけで、今回は錦ケ丘を彩る黄色い植物の正体についてご紹介しました。皆さんがお住いの地元にもいろいろな動植物が住んでいると思いますが、調べてみると興味深い事実が分かったりするかもしれません。お時間があればぜひ!

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