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革製品、使ってますか?ベルト、カバン、ビジネスシューズ、財布…どれか一つくらいは持っているはず。そしてどれか一つくらいは本革で出来ているはず。今回ご紹介するのは、そんな革を扱ったbau leatherというお店です。2022年7月にオープンしたばかり。地元の人だけでなく、県内外から観光客が訪れる秋保を選んだそうです。お店に入った瞬間のあの匂い、個人的にはめっちゃ好きです。よろしければ最後までお付き合いください。
「モノづくりは10代の頃から興味があったんですよね。」と、店主の庄子さん。仙台にあるハンドメイドの時計屋さんに立ち寄った際、その姿勢やスタイルに感激し、自分でお店を持つことが夢になったそう。東北芸術工科大学の在学中に、革細工を作る友人をみて革製品の道へ。大学卒業後は、一般企業へ就職も2年ほどで退職。モノづくりの道を極めるため、川崎町のフェザントさんで基礎を学び、さらに仙台のHERZさんで技術とお店作りのノウハウを習得。県内外で色々な人が来てくれる場所をずっと探していたところ、タイミングと良い出会いに恵まれ、ここ秋保に来たのが2021年の12月。それからお店の準備をすすめ、晴れて2022年の7月30日にbau leatherをオープンさせました。
商品はどれも革の強度を生かした堅牢な作り。通常の革製品は縫い合わせる部分を漉(す)いて薄くし、継ぎ目を目立たなくするそうですが、長く使って貰うことを前提としているため、その作業を極力省くとのこと。堅牢と言われるとちょっとゴツい雰囲気を感じますが、厚みのある革製品はモコっとしていて、むしろ通常の革製品よりもどことなく可愛い。
丁度、私用のコースターが無かったので、一枚購入してみました。(すいません、右上の凹みは私が間違って硬いものを落としてしまったときについたものです。)厚さは約3ミリ。数字にすると薄く感じるかもしれませんが、体感では倍の6ミリくらいに感じます。厚い。左上から右下に付いているシワのようなものは、専門用語で「トラ」と呼ばれ、革好きの間で親しまれています。なんとなく手に取って引き当てました。ラッキー!
革製品は丈夫で長持ち。シワや血筋も模様として生かされ、同じものが1つとしてありません。最大の魅力は「自分と共に育ち、歴史が刻まれること」にあると思います。例えば財布。同じものでも、使っている人や環境によって、革の表情は大きく変わります。お尻のポケットにしまう機会が多いのか、カバンに入れる機会が多いのか。それだけでも艶や形が変わっていきます。手入れが好きな方が使えばいつまでも綺麗だし、ラフに使えばちょっとくたびれたシルエットに。使う人の個性や生き方と共に、味わいと深みが増していく。こうした変化をエイジング(経年変化)と呼びます。エイジングって、古びていくマイナスなイメージがありますが、こと革製品の世界では良いこと、ポジティブな事として捉えています。使い込むほどにしっくりくる満足感は、エイジングが無ければ味わえません。所有欲を最高に満たしてくれますよ。
庄子さんは大の犬好きで、bau leatherさんのbauは犬の鳴き声「バウ」が由来。テレビドラマ、家なき子の影響で、哀愁が漂った犬が好きだそうです。ちなみに、ご実家で飼われているのは甲斐犬。・・・さらっと家なき子なんて書いちゃいましたが、平成生まれの方は分からないかも。「同情するなら金をくれ!!」今の時代だったらなかなか刺激の強い表現です。
「商品のラインナップをどんどん増やしたいんですよ。隙があれば作っています。オープンしたばっかりなんで、まずは一日一日を大事にして、多くのお客様にウチの革製品を手に取って貰いたいです。」とっても素敵な笑顔、カメラに収めさせていただきました。
まさか秋保に革製品のお店が出来るなんて!と驚きと期待で伺ったお店でした。店主の庄子さんは、インスタのDMから“とても良い人オーラ”が漂っていて、経験上そういう場合はその通りなんですが、見事にその通りでした。そして皮革業界にも及んでいる、ロシアとウクライナの問題。真鍮製の金具は銃弾の薬莢(やっきょう、火薬を詰める部分)としても需要があり、納期に遅れが生じているんだとか。なんだかなぁ。兎角、革の魅力を知らない方にはちょっとお店に寄ってみて欲しいです。
というわけで、今回はbau leatherをご紹介しました!お店の詳細は以下のリンク先からご覧ください。
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