皆さんが普段食べている美味しいお菓子。ケーキとか、パン、焼菓子。食感を形容するとしたらどんな言葉を使いますか?ふわふわもちもちの生地が・・・とか、しっとりとして滑らか、サクサク軽い・・・とか、そんな感じではないでしょうか。今回ご紹介するのは秋保にある焼菓子のお店。ふわふわしていなくて、しっとりもしていません。当然、もちっともしていません。お菓子の範疇を超えた風味の豊かさと深い味わい。そしてなんと、一つ一つが“ずっしり”しています。「雑穀焼菓子 粉乃音(このね)」(以下、粉乃音)。よろしければ最後までお付き合いください!
貴重な国産雑穀を使った、創作雑穀焼菓子
お店は家づくりの会社、ピースクラフトのアトリエの一角にあります。オープンは2017年の4月。今年2023年4月で6年目です。お話を伺ったのはオーナーの杜乃音さん。雑穀エキスパートの資格を取得するほどの雑穀好きです。「自分が食べたいと思えるもの」を基準に、トレンドを追わず、オリジナルの焼菓子を作っています。
イメージキャラクターのボンちゃん
粉乃音の色々なところに描かれている鳥のイラスト。杜乃音さんが飼っている愛鳥のボンちゃんがイメージキャラクターとなっています。雑穀大好き、女子力高めの6歳。
粉乃音のココが素敵
雑穀の焼菓子ってどんなの?とピンと来ていない方も居るかと思いますので、粉乃音の素敵ポイント3選をご紹介いたします。
1.体に優しく豊富な栄養
雑穀とはイネ科の植物のうち、米や麦、とうもろこしを除いた「アワ・ヒエ・キビ等」を指します。現代人に不足しがちな食物繊維やミネラルが豊富。粉乃音では、貴重な農薬不使用の国産(岩手県産)雑穀を使用しています。
2.各賞を受賞したお菓子
「ふわふわじゃない雑穀マフィン」は2017年の日本雑穀アワード デイリー食品部門にて金賞を受賞。ずっしりとした食べ応えのある一品です。味は3種類。実食レビューは後ほど。
「雑穀プレスケーキ ボンケット」。ボンケットは、“ビスケット”+愛鳥の”ボンちゃん“を掛け合わせた造語です。味は自家製塩麴、オーガニックチョコチップ、有機国産ほうじ茶&奄美諸島の黒糖などの全7種。2021年、秋保の蕎麦粉を使ったボンケットが「新東北みやげコンテスト」で入賞しました。詳しくはコチラ。
3.世界観が素敵
粉乃音のこだわりはお菓子だけではありません。店舗の内外観、看板や紙袋、パッケージなど細部にまで及んでいて、見ていて安心できるほどに気持ちが込められています。
実食レビュー
今回は先述の雑穀マフィンと雑穀プレスケーキ ボンケット、ひまわりクッキーを頂いてみました!
雑穀プレスケーキ ボンケット
【オーガニックキャロブ&有機ひまわりの種】
ココアの代わりにも使われるキャロブのパウダーを17gも混ぜ込んでいるそうで、まるでキャロブの森に居るかのような、濃厚な味を感じられます。食感はホロっと、雑穀のプチプチ感が時々感じられて美味。甘さは控えめ。
ふわふわじゃない雑穀マフィン
【キビと純ねり胡麻】
こちらは他のと比べると生地にわずかな空気感あり。そしてなんといっても口中が胡麻!胡麻好きには堪らないはずです。中心の餡と、周りの生地の甘さが良い塩梅で、全体がぼやけることなく仕上がっています。
キビと石臼挽き全粒粉のひまわりクッキー
とっても香ばしい。クッキーらしからぬ香ばしさです。キビと全粒粉のうま味も感じられる深い味わい。時折感じる塩気が、余韻のある甘味を作り出しています。
新商品、ミニボンケット缶が登場!
少量ずつ色々な味を食べたい方のために、6種のボンケットが入った詰め合わせが登場しました。パッケージは人間国宝の染色工芸家、芹沢銈介さんに師事した小田中耕一さん(型染工房小田中)に作ってもらった特注品。小田中さんは、過去にセレクトショップBEAMSの広告物なんかも手がけているそう。工芸の温もりが感じられますよね。
粉乃音のこれから
「今後は、ピースクラフトのアトリエの一部(↑画像)をサロンとして開放する予定です。サロンでしか食べられないお菓子をご提供予定ですのでお楽しみに。」
というわけで、今回は「雑穀焼菓子 粉乃音」をご紹介しました。お店の詳細は以下のリンク先からご覧ください!